イエメンのQIMAからイエメニアがやってきましたので今月は予約制で「イエメニアを愉しむ会」を開催します。
イエメニアというのはこの数年コーヒー業界を賑わす品種の一つで、イエメンの地場品種に与えられた母体品種としての名前のことです。
基本的にはイエメンの地場品種として栽培されてきたものを指しており、イエメニアというのはいわゆる「新種」というわけではありません。
厳密な意味でのスペシャルティコーヒーとして生産するために品種出自も明らかな、トレーサビリティの取れたコーヒーとして作られたのがQIMA COFFEEのイエメニアです。
「じゃあイエメニアってどんな味?」と聞かれるのですが、私はあまり「品種の味」というのを絶対視していないので「イエメニアという品種はこういう味ですよ」とは言うことはしません。
むしろQIMAのイエメニアは、その収穫から精製までの徹底したスペシャルティコーヒーとしての管理が他のイエメンコーヒーの違いを生んでいると思います。
非常に綺麗なイエメンです。
イエメンは上物であってももっと強い発酵があったり、フレイバーの中に干し草や落花生っぽい要素が入り込んだりするものですが、そういう要素は無くみずみずしく綺麗な珈琲です。(個人的にはあの香りや複雑性が良いと思ったりもしますが)
酸味の性質が華やかで明るいので、冷えた時の味わいはエチオピアに近い印象ですが、飲み下した時にちゃんと戻り香があり、やはりイエメンを飲んでいるという感覚がありました。
ちなみにこのイエメニア。
とても高級な豆です。
今回当店で仕入れたロットの場合だと一般的に100g 3000円くらい。一杯2000円くらいで提供されているかなと思います。
そんな気軽には飲めない珈琲なのですが、より身近に楽しんで頂きたく「イエメニアを愉しむ会」を開催したいと思います。
具体的な内容としては
ネルドリップでデミタス抽出したイエメニア1杯と比較対象としてエチオピアのハラールを飲み比べて頂きます。
品種について、伝播史について、イエメニアについてもお話し致します。
イエメニアという珈琲自体も面白いですが、遺伝子の分かれ道といいますか、初期のコーヒー伝播における産地特性の分かれ道みたいなものを感じられれば、そこに珈琲を知る楽しさがあると思います。
お土産でイエメニア50gとエチオピア50gが付きます。(これだけで元を取れます)
〜 イエメニアを愉しむ会 〜
- 日時:①4月15日(土)12:00-13:00
- ②4月16日(日)12:00-13:00
- ③4月20日(木)13:00-14:00
- 料金:2500円(当日現金払い)
- 時間:約60分
- 定員:1回3名(×3回開催)
- 場所:珈琲丹(北海道札幌市中央区南1西15-1-319 シャトールレーヴ703)
- 締切:4月8日又は満席になり次第
- 申込:E-mailにて承ります。
- 宛先:coffeebeans.tan@gmail.com
■申込書式
①氏名
②人数
③参加希望日時
この3点をご連絡ください
キャンセルポリシー:予約確定後のキャンセルは100%の代金を頂戴しますが、代わりにそれぞれの珈琲豆とレジュメを発送致します。
■流れ
①イエメニアとは? 解説
生豆の特徴を見る・触る[10分]
②ネルドリップ抽出2種類
違いを解説しながら抽出します[10〜20分]
③飲み比べ [30分]
温度変化による香味の変化も楽しめるよう
ゆっくり飲み比べます
④周辺知識の解説・質疑応答 [③の時間の中で]
どうぞ参加お待ちしております。
▲当店のイエメニア(中深煎り)
オンラインでもごく少量販売予定です。